第1章 PDFとは?

1.1 PDFとは何か?

PDFとは、Adobe Systems が策定した電子文書の形式です。

Adobe Systems は元々、プロの印刷業界向けにPostScriptというページ記述言語(PDL)を提供していました。そのPostScriptの技術をネットワーク配信向けに改良したものがPDF(Portable Document Format)です。
名前にPortableと付いているとおり、Postscriptに比べ、ファイルサイズを大幅に小さくすることに成功しました。ネットワークでの配信において、このファイルサイズの小ささは大きな武器となっています。

また、PDFの閲覧用ソフトウェアである「Adobe Reader (旧 Acrobat Reader)」を無償で提供していること、およびその閲覧用ソフトウェアが主要なブラウザ(Internet Explorer、Netscape、FireFox等)のプラグインとして利用できる利便性こそが、大きな普及要因と考えられます。

PDFを閲覧したい側の人は、無償の閲覧用ソフトウェアをインストールするだけで、書式や色を含め、ほぼ、配布者が意図したとおりの文書を閲覧できます。

逆に文書を配布する側の人からは、閲覧する側のパソコンの環境を大きく意識することなく、オンラインで文書を配布できることになります。また同時に、暗号技術やアクセス制御といったセキュリティが考慮されている点も、著作権にからむ作品を配布する人や、情報起業という形で情報を販売している人には有益です。

今後の動向として、AdobeがMacromedia(Flash、Flexで有名) を買収することにより、PDF、Flash、Flexの融合による新しい技術が生まれるのではないかとの期待もあります。

PDFのメリットを簡単にまとめると、下記のようになります。

・閲覧する側のパソコンの環境に依存しない再現性の高さ
・閲覧用ソフトウェアを無償で入手可能
・暗号技術やアクセス制御による情報の保護
・ネットワーク配信に向いたファイルサイズの小ささ

 

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